アカデミック
『ノヴァセン』
地球は、人類を頂点とする時代(人新世)から、超知能と人類が共存する時代(ノヴァセン)へと移行する。100歳の世界的な科学者がが放つ衝撃の未来像。
落合陽一
本書で著者は人新世的解釈による人間中心主義を過去のものにした。生まれつつある「デジタルの自然」の生成過程を紐解き、ガイア仮説からの旅路を見通している。
出所:本の帯
『教育の超・人類史』
ウクライナ侵攻を事前に警告していたことでも知られるフランスの思想家が捉えている、サピエンス登場から未来のシナリオまで。
落合陽一
過去から未来への連続性の視点で、教育の目指すべき方向性を問い直す
出所:本の帯
『デジタルエシックスで日本の変革を加速せよ』
今やすべてのビジネスに欠かせないデジタルやDXの活用に関する倫理(デジタルエシックス)について考えるもの。企業や組織がデジタルエシックスを競争力に転換する方法について実践的に解説。
落合陽一
デジタル社会に見出される東洋の規範について考えよう。
出所:本の帯
『孫子』
今なお絶大な影響力を持つ「孫子の兵法」。この世界最高の「人生戦略の書」を読み解く。
落合陽一
テクノロジーの進化に振り回されず生きる超AI時代の基本書
出所:本の帯
『「目的思考」で学びが変わる』
定期テストや宿題を廃止し、固定担任制をやめて全員が担任になる「全員担任制」を導入。既成概念を打ち破り、ビジネス的な手法をも大胆に導入して、公立中学としては画期的な改革を次々と行っている。この改革で子どもたちはどう変わったか、また目指すものは何か、工藤校長へのインタビューと丹念な周辺取材で解き明かす。
落合陽一
時代には時代の教育がある。ここに漂うのは変化への熱量だ
出所:本の帯
『人間機械論』
生体と機械における通信と制御を統一的に扱おうという考え方「サイバネティックス」の生みの親である著者が、人間機械論の原理を優しい言葉やありふれた実例を通して語る。
落合陽一
今のメディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けたのは、大学生のころに読んだノーバート・ウィーナーの『人間機械論』
『世界の再魔術化』
近代哲学の祖であるルネ・デカルトから、人類学者のグレゴリー・ベイトソンへ。資本主義と科学的施工によって世界から魔術とされていたものが失われ、近代化した世界。デカルト・パラダイムに反旗を翻し、「世界の再魔術化」への道筋を探った知的冒険の書。
落合陽一
読了後、20代の僕の認識は切っていて気に変容した。その熱量はセカイへのシニカルな嘲笑を乗り越えさせ、『魔法の世紀』と『デジタルネイチャー』を僕に書かせた。計算機の魔術性を突破し、主体性を回復するための必読書。
出所:本の帯
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
仕事に没頭することが「天命」であり、神に選ばれた証であるとするプロテスタンティズムの「職業倫理」が、資本主義の「精神」へと転化。近代資本主義を生み出していく歴史のダイナミズムを論証した社会科学の古典。
落合陽一
今のメディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けたのは、(中略)マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』あたりでしょうか。
【同様にこの本を紹介していた著名人】
池上彰
『ツァラトゥストラかく語りき』
ニーチェの分身であるツァラトゥストラが、「神の死」「永劫回帰」「ニヒリズム」「超人」などの思想を伝える。
落合陽一
ニーチェの思想の“マッチョ感“が好きで、励ましてほしいときや覚悟が足らないときにこの本を手に取ります。これもKindleに入れていつも持ち歩いていますね。
ビジネス
『世界一流エンジニアの思考法』
試行錯誤は「悪」。より少ない時間で価値を最大化する考え方とは。「準備」と「持ち帰り」をやめて、その場で解決する。米マイクロソフトのエンジニアが放つ最前線の仕事術。
落合陽一
知的生産へのリスペクトがイノベーションの源泉だ。
出所:本の帯
『SDGs時代のソーシャル・イントラプレナーという働き方』
著者は、ヘアピンのように髪の毛に装着し、振動と光によって音の特徴をユーザーに伝える新しいデバイス「Ontenna」の開発者。ソーシャル・イントラプレナー(企業内アントレプレナー)は一般的な会社員と何が違うのか、実体験をもとに紹介する。
落合陽一
Ontennaは本多達也の環世界である。
出所:本の帯
『いかにして問題をとくか』
1954年に刊行して以来、読み継がれている不朽の名著。未知の問題と出会った時の解決方法を数学的論理プロセスで順を追って解説してゆく。数学の世界だけでなくビジネスシーンなど実社会で起きている課題の解決にも応用できる書として、その評価は時とともに高まっている。
落合陽一
私が問題と向き合うという考え方自体を青春時代に身につけられたのはこの本のおかげです
出所:本の帯
『サイボーグ時代』
人類の孤独を解消するテクノロジーを研究開発する著者による、リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略。
落合陽一
語りながら手を動かし、走りながら問題を見つける時代のライフスタイルを象徴する一冊。
出所:本の帯
『失敗の本質』
大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、構造的問題と結びつけた日本の組織論の金字塔。
落合陽一
戦時中から変わらない、日本上層部の言葉のあいまいさ。今のコロナ禍においても、現場、国民が振り回されている。この本は、日本の本質を表している。
出所:本の帯
『死ぬこと以外かすり傷』
NewsPicks Book編集長 箕輪厚介の初の著書。堀江貴文『多動力』、落合陽一『日本再興戦略』、佐藤航陽『お金2.0』、前田裕二『人生の勝算』など、起業家の著書を次々にベストセラーにしてきたその「剛腕」の秘密。
落合陽一
熱量の高いバカなテンションを潰す世界にしてはいけない。この本はリスクを取るバカを増やしてくれる。
出所:本の帯
エッセイ
『何もしない』
効率性、SNS通知に追われ続ける現代人にできる最大の抵抗は「何もしない」こと。自らの思考と創造性を取り戻す術とは。
落合陽一
情報システムにアテンションを奪われ続ける日々に別れを告げ、健やかな毎日を送るための一冊
出所:本の帯
『制作へ 上妻世海初期論考集』
キュレーション、対話、執筆などを通じ、さまざまな仕方で制作的身体をつくってきた著者による論考集。
落合陽一
審美眼と鑑賞を巡るフィールドワークは感性を培う。その創造性への接近こそが、インターネット以後を生きる人類の新たなる生存戦略だ。上妻世海はその実践を通じて、鑑賞体験のアップデートを教えてくれる。
出所:本の帯
『にゃんこパワー』
猫好きなら感じたことのある不思議な力は本当だった。人間との長い歴史や各地に伝わる伝説、互いの絆が深まる方法も解き明かす。
落合陽一
猫と暮らす日々は、知的冒険に満ち溢れた自然の生の喜びを回復する。
出所:本の帯
【同様にこの本を紹介していた著名人】
ヤマザキマリ
『機能不全家庭で死にかけた私が生還するまで』
アルコール依存の父、過干渉の母、家庭内暴力の兄という機能不全家庭で育ち、「生きづらさ」からの解放をテーマに言論活動を続ける著者が実体験で語る、貧困・虐待家族のリアル。
落合陽一
切実な主観で編み込まれたエッセイが皮膚を騒めかせる
出所:本の帯
『ジェダイの哲学』
知らず知らずのうちに握りしめてきた固定観念、一般常識、さまざまな感情を手放すことで人生を主体的に生きる方法を、銀河の光と闇、栄枯盛衰を見てきた知恵深いジェダイ・マスターが伝授。
落合陽一
我々は受け身でありながら思い通りの自然を描くことができる
出所:本の帯
フィクション
『有罪、とAIは告げた』
罪は数値化できるのか。裁判官の英知と経験はデータ化できるのか。目前に迫るあり得る未来に、人間としての倫理と本質を問う法廷ミステリー。
落合陽一
法的意識をデジタルの深淵へといざなう一冊。
出所:本の帯
『都市と星』
遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市を建造、安住の地と定めた。住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。
落合陽一
面白かったです。あらゆるものがVR(バーチャルリアリティ)化した世界を’50年代に、ここまで考えられるとは。
『幼年期の終り』
異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は——。
落合陽一
アーサー・C・クラークでは『幼年期の終り』も好きでした。
『海辺のカフカ』
父親から「母と交わり父を殺し、姉とも交わる」という呪いをかけられ、家出を決意する僕が、不思議な世界を自ら行き来しながら、心の成長を遂げていく物語。
落合陽一
高校生のころは『海辺のカフカ』が出たらすぐ読むとかやってました
【同様にこの本を紹介していた著名人】
三浦しをん
『マージナル・オペレーション』
ノベやゲームを愛好するニート・新田良太。7年続けたニートの立場に耐えかね一念発起、ネットで見つけた外資系軍事企業PMSCsの好条件に魅力を感じ出来心で応募するが——。
落合陽一
最近は『マージナル・オペレーション』という、軍事企業に転職した引きこもりの話とか。(中略)そのへんが面白かったです。
『イムリ』
二重惑星を舞台に、カーマ・イムリ・イコルの三種族を巻き込んでゆく星間戦争を描く。
落合陽一
三宅乱丈さんという方が描かれた『イムリ』というファンタジーとか、そのへんが面白かったです。
『HUNTER×HUNTER』
父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが——。
落合陽一
メジャーなところでは『HUNTER×HUNTER』も好き
『女子攻兵』
次元世紀2011、新東京都市。そこでは異常な兵器を使った異常な戦争が行われていた。兵器の名は“女子攻兵”。女子高生型巨大ロボである。
落合陽一
単なるグロさやエロスだけでなく、作品に含まれる大人の疲労とギャルを目指すオジサマたちの悲哀が大人向けだといえるでしょう。途中から主人公たちが中年男性であったことを忘れてしまう。
『ポム・プリゾニエール』
廃墟、猫、裸が主なモチーフになっている前衛的マンガ。
落合陽一
とにかく猫と美少女が可愛いです。作者の美術的な表現力は、とても重要な魅力の一つ。印象的なのが、宝箱を取ろうとして黒猫にまみれる主人公。作品中に登場する絵画的風景描写や、夢の中のように描かれる景色など、美しいイラストが数多く描かれています
『イリヤの空、UFOの夏』
オカルトとSFと夏休みと恋が嫌いな男の子はいない、と言わんばかりに、10代の少年がときめくあらゆるものを詰め込んだボーイ・ミーツ・ガールの小説。
落合陽一
表紙のイラストを見て、ライトノベルと侮ることなかれ。著者である秋山瑞人の文体は秀逸で、有名文芸誌に作品の書評が載るほどです。