【73冊】経済学者・成田悠輔さんがおすすめした本【2023年版】

イェール大助教授、半熟仮想株式会社代表。研究しているテーマは、データ駆動のアルゴリズム / メカニズム設計教育、健康、労働政策など。

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アカデミック

『デジタル空間とどう向き合うか』

私たちは日々影響力を増すデジタル情報空間とどう折り合いをつけていくべきなのか。SNS上の「バズり」や「炎上」を分析してきた計算社会科学者の鳥海不二夫氏と、情報社会における人権や自由の問題を考察してきた憲法学者の山本龍彦氏が、デジタル情報空間がもたらすさまざまな課題を論じる。

成田悠輔

今ではSNSはジャンクフードやドラッグの情報・コミュニケーション版であるかのようだ。解毒のための薬はどこにあるだろうか?この問いに答えるのが本書の目的だ。

出所:成田悠輔が評す「ネット世界のダークサイド」を知る一冊

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『ウイルスの意味論』

ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。

成田悠輔

「まるでフランケンシュタイン」「生命の定義を超えた存在」「細胞から逃亡した遺伝子」「変幻自在な生命体」「借り物の生命体」「ウィルスは生と死の境界を軽々と飛び越えている」 言葉が追いつけないウィルスの化け物っぽさかわかる本

出所:Twitter

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『21世紀の資本』

資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。本書の唯一の目的は、過去からいくつか将来に対する慎ましい鍵を引き出すこと。

成田悠輔

ざっくりと言って、資本主義経済では少数の賢い強者が作り出した事業がマスから資源を吸い上げる。事業やそこから生まれた利益を私的所有権で囲い込み、資本市場の複利の力を利かせて貧者を置いてけぼりにする。

戦争や疫病、革命がなければ、富める者がますます富む。平時の資本主義のこの経験則を描いたものにはピケティ『21世紀の資本』からシャイデル『暴力と不平等の人類史』まで枚挙にいとまがない。

出所:『22世紀の民主主義

【同様にこの本を紹介していた著名人】
ビル・ゲイツ

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『暴力と不平等の人類史』

スタンフォード大学古代史教授が、石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す。現代世界の不穏な空気を読み解く衝撃の書。

成田悠輔

「平時の資本主義のこの経験則を描いたもの」として紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『組織の経済学』

世界中のMBAで広く読み継がれ、版を重ねている比較制度分析、企業理論の永遠のロングセラー。

成田悠輔

「インセンティブやガバナンスの効能と落とし穴には膨大な実践と研究の蓄積がある」としてこの1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『人月の神話』

大規模開発プロジェクトにおける、ソフトウェア工学の古典として読み継がれている名著。

成田悠輔

計算機絡みのエッセイで半世紀近く読まれるのはとんでもない記録。8割以上は今日でも通用。遅延してるプロジェクトに人を足しても更に遅延する。人月と言うけど要員と期間が等価交換可能なのはコミュニケーションコストがゼロの場合に限られ…

出所:Twitter

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『CODE VERSION2.0』

原書『CODE』では、「規制」とはなにか?「自由」とはなにか?誰が誰のために規制をするのか?そのときの責任は?などの実現性を議論し、そのあるべき姿—— 民主的な価値を守るため、コードによるネット規制に不完全な部分を設けろという主張—で多くの論者を驚かせた。現在のネットの状況に合わせ、事例を一新した改訂版(Version2.0)が本書。

成田悠輔

永遠の名著

出所:Twitter

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『非対称情報の経済学』

2001年、経済分析の発展に対する貢献で、ジョセフ・スティグリッツにノーベル経済学賞が授与された。彼の直弟子・藪下史郎早稲田大学教授がこの「新しい経済学」をやさしく解説し、また日本経済失速の原因を明らかにする。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『心の起源』

心はどのようにして誕生したのか。この難問を解くキーワードは「記憶」である。記憶を持つことで過去と現在の照合が可能となり、それまで瞬間のみを生きてきた生物が時間と空間を獲得した、と著者は仮説を立てる。これまで人文科学の領域とされてきた「心」に、生物学の観点からアプローチを試みる。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『いち・たす・いち』

人の脳がどのようにして心や意識をもつのか。この究極の謎に迫る革命的理論を展開。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『洗脳原論』

われわれに忍び寄るカルトや自己啓発セミナーの精神操作。最先端の認知科学、数理哲学、AI論、機能脳科学に博通した若き鴻学が現代のリアリティ・クライシスに正面から挑戦。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『心脳問題』

脳科学の急速な発展の中で、正気を保つための常識と作法を示す、誰も教えてくれなかった「脳情報とのつきあい方」。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『「異脳」流出』

創造力を発揮するために今の日本に欠けているものは何か。世界をリードする研究者の足跡をたどり、その独創性の源を探っていく。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『スポーツ批評宣言 あるいは運動の擁護』

スポーツを挫折、栄光、感動の物語として消費するのではなく、本書では純粋な運動や文化として捉える。日本のメディアによるスポーツの取り上げ方に違和感を感じている人におすすめの書。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『人間であるという運命』

「人間であるという運命」とは、人間がこの世界に生きるために背負わなければならないやる瀬ない現実のことである。本書では、人間は一歩一歩努力してもどうしようもない現実を生かされている、という基本的認識をもとに、現代変革の理論を展開する。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『無限と連続』

高校数学で馴染みのある集合論。その創始者であるカントールが始めた破天荒な試みは「無限を数える」ことだった。難解とされる現代数学の根本概念を、数式を用いずにやさしく解説する。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『憲法と平和を問いなおす』

日本国憲法第九条を改正すべきか否か、決断を迫られる時代が近づきつつある。しかし、そもそも何のための憲法かを問う視点が見落とされてきた。その核心にある問いにたちかえり、憲法と平和の関係を根底から捉え直す。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『知識人とは何か』

主要なテーマである知識人論に関する主張は明確だ。単に知識を持つ者のことではなく、自立的に自己を見つめる「永遠に呪われた亡命者」こそが知識人なのだと著者は説く。本書は英国BBC放送向けに行われた講演をまとめた内容だけに、比較的平易な用語でつづられている。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『戦略的思考とは何か』

ゲーム理論を学ぶなら、この1冊。エール大学で教授される戦略思考の原点をビジネス・映画・スポーツ・国際政治などの例を用いてわかりやすく解説。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『フロイト先生のウソ』

心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識と言われる。しかし、その常識は正しいのか、あなたは心理学業界の術中に陥ってはいないか。「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」と喝破し、業界から目の敵にされた著者の問題の書。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『コンピュータ科学者がめったに語らないこと』

「コンピュータの神」と呼ばれる最高のコンピュータ科学者・クヌースがMITで語る信仰と超難問のソリューション。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『フェルマーの最終定理』

数学界最大の超難問はどうやって解かれたのか。3世紀にわたって苦闘した天才数学者たちの挫折と栄光、証明に至るまでを描く感動の人間ドラマ。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

【同様にこの本を紹介していた著名人】
堀江貴文

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『組織の限界』

現実の経済において、個人より重要な役割を果たす組織。その経済学的分析はいかに可能か。ノーベル賞経済学者による不朽の組織論講義。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『金融の本質』

金融システムを制度や機関の統廃合という表層的な側面からではなく、資金決済や資源の移転、リスク配分といった6つの基本機能に焦点をあてその本質を徹底分析。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『意味の変容』

戦中戦後の放浪生活での実体験から抽象された論理を軸に展開する特異な小説。著者独特の文学観・世界観の精髄が凝縮された40年に及ぶ思索の結晶。

成田悠輔

ニッチな本ですけど、自伝哲学っていう感じですね。森敦さんって変な遍歴で、職業放浪者みたいなのをやってた人らしいんですよ。おじいちゃんになってから文学の世界に復帰して、芥川賞とか取って、最後に職業文学者になった人なんですよね。

自分の人生を抽象化するみたいな、断片的なエピソードが散りばめられているんですけど、本来の哲学書ってこんな感じなのかなと思える本です。

出所:YouTube「非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い

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政治・歴史

『革命論集』

稀代の革命家アントニオ・グラムシが1914年10月から逮捕・収監される直前の1926年10月に残した論考群。のちの「獄中ノート」に結実する独自の思想の土壌を形成する時期の論考を精選・収録した本書は、その大部分が本邦初訳となる第一級の文献である。

成田悠輔

アントニオ・グラムシは抵抗者の側から国家を見た。戦前イタリアで誕生したムッソリーニ独裁政権への反政府運動を主導し、獄中で死んだグラムシは「認識においては悲観的に、意志においては楽観的に」の合言葉で知られる。

グラムシが遺した体系を持たない獄中日記は、体系化を拒む政治と国家の本質を暗示しているのかもしれない。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『精読 アレント「全体主義の起源」』

『全他主義の起源』では、19世紀から20世紀にかけてイタリアやドイツで出現した全体主義についての論考が行われている。その難解な大著を、政治学者・牧野雅彦が解説する書籍。

成田悠輔

ここにあるのは、当事者から見たナチスの総括などではなく、世界中に大小様々な形で現れつづける全体主義という国家の生活習慣病の発生学だ。

この本を貫くのは、19世紀からのネーション・ステート・資本の三位一体主義、帝国主義、そして人種主義などが絡み合って全体主義を作り出す「主義・イデオロギーの化学反応」とでも呼ぶべき構造的視点だ。

全体主義の時代を生きたアーレントの個人史を超えて、全体主義という病へといたる世界史が現れる。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『本当に君は総理大臣になれないのか』

「地盤・看板・カバン」なし。野党で子分もいなくて、ほぼ無名。なのに、「将来の総理候補」として人気上昇中。そんな50歳の小川淳也に、忖度&お世辞一切抜きの真剣勝負でインタビュー。

成田悠輔

平民であるにもかかわらず総理になれた菅義偉や田中角栄との違いを考えることで、「なぜ総理大臣になれないのか?」という問いの本質が見えてくるかもしれない。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『独立国家のつくりかた』

熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは。

成田悠輔

「生き方は無数にあるということを気付く技術」だという気づきからはじまる『独立国家のつくりかた』には、天下国家の政治の話も経済の話も外交の話も出てこない。

トップダウンの国家変革より、隣のおっさんの生態観察からボトムアップの国家工作を目指す唯一無二の書。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』

1848年の二月革命に始まるフランス第二共和政における諸階級の政治闘争がフランス皇帝ナポレオン3世のクーデターを成立させた過程について分析した評論で、「ボナパルティズム」という言葉を世の中に定着させた。

成田悠輔

マルクスの本を今読み直すと、論理的には支離滅裂、実証的には嘘八百で閉口することが多い。だが、だからこそマルクスの言葉が世界を変えたのかもしれない。

『資本論』がマルクスの資本主義論であるとすれば、本書はマルクスの民主主義論である。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『暴政』

気鋭の歴史家ティモシー・スナイダーが、現在台頭している圧政の指導者に、正しく抗うための20の方法をガイドする。

成田悠輔

『暴政』という30分もあれば読めてしまう小さな本がある。ナチス・ドイツや戦前の日本など、20世紀の政治の暴走から学ぶ20の教訓を記した本だ。いくつか味わい深い教訓を抜粋してみよう。(中略)

「政治」と私たちが呼ぶ表舞台が海面に顔を出した氷山の一角であるとすれば、その下に隠れる巨大な氷山は無名で素人の個人たちの感情と生活だからだ。個人的なものこそ政治的である。

出所:『22世紀の民主主義

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『民主主義の死に方』

ヨーロッパと南米の民主主義の崩壊を20年以上研究するハーバード大学の権威が、世界で静かに進む「合法的な独裁化」の実態を暴き、我々が直面する危機を抉り出す。全米ベストセラー待望の邦訳。

成田悠輔

民主主義の敗北に次ぐ敗北。21世紀の21年間が与える印象だ。

『民主主義の死に方』『民主主義の壊れ方』『権威主義の魅惑:民主政治の黄昏』といった本が、ふだんは控え目な見出ししか付けたがらない一流学者たちによって次々と英語圏で出版されたこともこの印象を強めている。

出所:『22世紀の民主主義

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『民主主義の壊れ方』

「トランプは登場したが、いずれ退場していく。ザッカーバーグは居続ける。これが民主主義の未来である」。ケンブリッジ大学政治学教授が描く、異色のデモクラシー論。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『権威主義の誘惑』

「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」。デモクラシーの衰退と権威主義の台頭を見つめる思索的エッセイ。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『国家はなぜ衰退するのか』

古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国まで、広範な事例から見えてくる繁栄と衰退を左右する最重要因子とは。21世紀の世界を理解する上で必読の新古典。

成田悠輔

「中世から20世紀までの数百年間の経済成長には民主主義的な政治制度がいい影響を与えたことを示す様々な研究がある」としてこの1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『多数決を疑う』

本書では社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。多数決に代わるルールは、果たしてあるのだろうか。

成田悠輔

「広く使われている多数決には実は『票の割れに弱い』など多くの欠点があるという発見がある。多数決の欠点を乗り越える選挙制度も考案されてきた」と、この1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『なめらかな社会とその敵』

近代民主主義が前提としている個人という仮構が解き放たれ、いまや分人(環境や関係性によって異なる人格)の時代がはじまろうとしている。本書では人間の矛盾を許容して、分人によって構成される新しい民主主義、分人民主主義を提唱する。

成田悠輔

「日本でも民主主義DX、スタートアップのLiquitousが液体民主主義の実用を目指している」と、本書を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『ラディカル・マーケット』

富裕層による富の独占、膠着した民主主義、巨大企業によるデータ搾取。21世紀初頭の難題を解決するまったく新しいビジョンを提唱。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『資本主義、社会主義、民主主義』

20世紀最大の社会科学者シュンペーターは、自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込んだ。本書は40年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶である。

成田悠輔

望ましい民主主義の特性として競争性を析出した

出所:『22世紀の民主主義

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『統治するのはだれか』

候補者指名、都市再開発、公教育などの身近な問題に、我々はどのようにかかわっているのか。長期間にわたる綿密な追跡調査によって、本書では民主主義の実際を明らかにしようとする。

成田悠輔

競争性を強調するシュンペーターにとって、民主主義は権力者に緊張を与え政治・立法・行政的意思決定の質を保つための手段だった。

質を上げるための手段としての民主主義を、それ自体で価値のある目的・理念としての民主主義に引き戻したのがアメリカの政治学者、ロバート・ダールだ。

出所:『22世紀の民主主義

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『デモクラシーとは何か』

デモクラシーという政治システムの理念と実践に向けてあらゆる問いを投げかけ、その限界と可能性を明快に整理する。ダールによるデモクラシー案内。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』

民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。

ルソーを大胆に読み替え、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。

成田悠輔

無意識データ民主主義は「自動民主主義」や「拡張民主主義」といった構想と縁が深い。東浩紀さんなどが構想している『一般意志2.0』にも通じる部分が多い。

出所:『22世紀の民主主義

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『<戦前>の思考』

あの戦前を反復しないためにこそ、自身を〈戦前〉において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『「歴史の終わり」を超えて』

国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持するという仮説を展開した『歴史の終わり』。

その著者であるフランシス・フクヤマや、パレスチナ問題との関わりが深いエドワード・サイードなどと浅田彰が、21世紀について対論する。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『狭山事件の真実』

196351日、埼玉県狭山市で下校途中の女子高生が誘拐され、その3日後に遺体が発見された。同月23日、別件逮捕されたのは被差別部落出身の石川一雄氏(当時24歳)。

狭山署では頑強に否認していたが、長期間の非人間的な取り調べの中、石川氏は自白を余儀なくされる。それから約32年、石川氏はようやく無罪判決を受け塀の外へ。出獄後初めて事件の闇に迫った衝撃作。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『キリスト教思想への招待』

本書は「第一章 人間は被造物」「第二章 やっぱり隣人愛」「第三章 彼らは何から救われたのか」「第四章 終れない終末論」で構成される。これらはキリスト教の教義の四大項目(創造論、教会論、救済論、終末論)に対応しており、ユーモアを交え、楽しく鋭い論評がされている。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『なぜカルト宗教は生まれるのか』

カルト宗教のマインド・コントロールとは、それ解くためにはどうすべきか。カルト宗教を現代病と捉える宗教評論集。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『民族とは何か』

なぜ「民族」が地球上に成立し、しかも現代世界を読み解く上で欠かせない要素なのか。聖書の世界からヨーロッパの成立、現在の紛争までを明確に見通す。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『貧困の克服』

アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したセン博士は、日本やアジア再生の鍵は、かつての経済至上主義路線ではなく、人間中心の経済政策への転換であると力強く提唱する。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『ルネサンス 経験の条件』

芸術の可能性を追究する造形作家が、ルネサンスの天才たちの作品の精緻な分析を通じて、芸術の秘密を明らかにする。

成田悠輔

ことばをもって体験をたちきれ

出所:東京成田悠輔書店

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『池袋・母子餓死日記』

1996年、東京都池袋のアパートで77才の母親が41才の息子と共に餓死するという事件が起きた。その母が残した日記の全文を公刊し、正確な内容を提供する。

成田悠輔

「事実は小説より奇なり」の証明1

出所:東京成田悠輔書店

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『桶川ストーカー殺人事件』

埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔。

成田悠輔

「事実は小説より奇なり」の証明2

出所:東京成田悠輔書店

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小説

『吉里吉里人』

東北地方の一寒村が日本政府に愛想を尽かし、突如「吉里吉里国」を名乗り独立を宣言。日本が抱える問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『希望の国のエクソダス』

株価の暴落が進む日本で、80万人の中学生が集団不登校を起こした。中学生グループの代表“ポンちゃん”は、ASUNAROという会社を立ち上げ、ネットビジネスで巨大な資金を得る。そして彼らは、日本からの実質的な脱出を宣言した。この国の希望と絶望を描き、話題になった「永遠の未来小説」。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『浮く女沈む男』

ミツルと謎の美女を乗せた高級客船・弥勒丸は、神戸から東アジア・クルーズに出発する。優雅なはずの船旅だったが、ブルース・リーと名乗る男に船が洋上で買収され、運命が一変する。海洋冒険小説の新しい展開。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『精神の氷点』

第二次世界大戦時、対馬要塞重砲兵連隊に属していた著者による処女作。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『抱擁家族』

本書は、1988年発表当時の日本の時代背景、高度成長期社会の色合いを強く刻印している。しかしそこで描かれる夫婦や家族の微妙な関係、そしてそれが誰にもそう見えないうちに音もなく崩れていく過程は、驚くほどに現代的と感じられる。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』

刊行後、若い世代の圧倒的支持と旧世代の困惑に世論を二分した、超前衛的作品集。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『堕落論』

〈人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に 人間を救う便利な近道はない〉と綴った『堕落論』戦後の日本人の価値観を変え、また勇気を与え、圧倒的な支持を得た。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『神聖喜劇』

戦前の日本軍を題材にした作品で、凄まじい記憶力を誇る主人公の陸軍二等兵・東堂太郎が異常な軍隊世界の中で過酷な新兵訓練を受けるが、その超人的な記憶力を武器として軍隊内部の不条理に抵抗する。

成田悠輔

小説は現実より複雑になれるだろうか?そんな無謀に挑戦した記録

出所:東京成田悠輔書店

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エッセイ

『トリオリズム』

タイトルはフランス語で「3P」を意味する。「愛と性とお金」にまつわる数々の名言を生んだ、タブー無き「ラブ&セックス」読本。

成田悠輔

これほどすごい自己啓発本はあんまりないですね。自分がしてきたセックスとか、謎のグローバルラグジュアリーパパ活みたいなのとか、いろんな遍歴があるわけなんですよ。

面白いと思うのは、この本は自分という鏡を通じて他人がどう映るかとか、他人という鏡を通じて自分がどう見えるかっていう一人称と三人称の間を行ったり来たりする。

それによって、自分にとって大事な人との関係はなんなのかとか、人との関係をどう作り出すべきなのかみたいな、人間が社会の中で生きるうえで一番難しい問題に真っ向から取り組んでいる。

しかも心とかで濁すんじゃなくて、お金とかセックスをテーマにして、むしろそこに本質があるかのように正面からタックルしている感じがするんですよね。

出所:YouTube「非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い

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『グレープフルーツ・ジュース』

1964年、東京で500部限定で出版された詩集『グレープフルーツ』を再編集。原作に刺激を受け、ジョン・レノンは名曲『イマジン』を生み出した。

成田悠輔

もはや本なのか怪しい。パフォーマンスアートとしての本みたいな感じ。指示が書かれていて、何か行為をしたり、行動を起こしたりするための触媒としての本という感じなんですよね。

面白いのは、指示の内容がスケールも抽象度も実現可能性もバラバラなんですよ。重要なのは、スケールとか抽象度、自由度をブワーッといろんな方向に伸び縮みさせたらどうなるかっていう思考実験だと思うんですよ。

そうすると、できないこととできることの間は何なのか、自分が本当にやっている行動とただの創造の間には何があるのか、意識できるものとできないものの境界はどこにあるのか、そういうことにたどり着く。

出所:YouTube「非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い

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『Ai 愛なんて 大っ嫌い』

2000年代、世界のランウェイを闊歩したトップモデル冨永愛がはじめて語る、不安と孤独の中で「居場所」を求め続けた半生。

成田悠輔

冨永愛さんの自伝の言葉がわけわかんないくらい鋭利。

出所:Twitter

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『趣都の誕生』

なぜ秋葉原はオタクの聖地へと変貌したのか。秋葉原の急変を多角的に検証し、そこに立ち現れた人格・趣味・場所の革新的な関係を負うオタク論と都市論が交差するクロスオーバー評論。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『人間・この劇的なるもの』

「生」に迷える若き日に必携の不朽の人間論。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『成りあがり』

くやしさも、みじめさも、すべて吐きだし、泣いている、笑っている、叫んでいる。この一冊はそのまま矢沢永吉の歌である。インタビューと編集を担当したのは糸井重里。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

【同様にこの本を紹介していた著名人】
堀江貴文

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『血が、汗が、涙がデザインできるか』

日本を代表するアートディレクターであり、グラフィックデザインを皮切りに、プロダクトや衣装デザイナーとしても活躍した石岡瑛子の大規模回顧展。その展覧会の公式図録であり、石岡瑛子の世界を網羅した決定版となる一冊。

成田悠輔

血まみれで、汗だくで、涙ぐましい。なのにこんなに美しい

出所:東京成田悠輔書店

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『クリストファー男娼窟』

造形美術の第一人者として世界の注目を浴びる著者・草間彌生。1980年代、自分の魂を探りニューヨークに生きるゲイの性愛を描き、新人文学賞を受賞した傑作が、現代に蘇る。

成田悠輔

病いとの戦いとしての創作。最も個人的なものこそ最も普遍的

出所:東京成田悠輔書店

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『HERE』

本書はある部屋の一角の物語であり、地球の黎明期から遥かな未来まで、この空間で起こる無数の出来事の物語である。コミック形式の画期的なヴィジョンの完成形として、このジャンルの最大の発明家の一人が送りだす、まったく新しい文学。

成田悠輔

今あなたが立つその場所こそ奇跡だと教えてくれる

出所:東京成田悠輔書店

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陰謀論

『月刊ムー』

UFO、超能力、UMA、超常現象、古代文明、スピリチュアル、魔術、都市伝説。世界の謎と不思議に挑戦する月刊誌。

成田悠輔

月刊ムーを毎日欠かさず読んでたら、陰謀論にかかる人の胸の高鳴りがわかってきた

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実用書

『書きあぐねている人のための小説入門』

実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える〈小説の書き方〉の本。

成田悠輔

研究者やエンジニアへの教訓にも聞こえる

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『卵とパンの組み立て方』

卵サンドの探求と料理・デザートへの応用。基本のゆで卵サンドから、卵焼きやだし巻き卵の和風サンド、卵を使った世界のサンドイッチ、パンの食べ方、デザートに至るまでを幅広くカバー。各メニューの調理法を丁寧に紹介している。

成田悠輔

丸々一冊かけてタマゴサンドの作り方だけ語り尽くす狂気の本

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『カレンの台所』

読んだら作ってみたくなる。言葉の魔術師・滝沢カレンが綴る、超感覚レシピ。

成田悠輔

凄すぎでこわい本… 動画レシピ全盛の時代に文章レシピ本…「冷たい何も知らない鶏肉」みたいな言葉攻めで唐揚げetc退屈料理がみごとキャラ立ち…一億総自炊のこのタイミングで発売…長州力ツイッターと並ぶプロの犯行感…

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