【40冊】経済学者・成田悠輔さんがおすすめした本

イェール大助教授、半熟仮想株式会社代表。研究しているテーマは、データ駆動のアルゴリズム / メカニズム設計教育、健康、労働政策など。

 

アカデミック

『デジタル空間とどう向き合うか』

私たちは日々影響力を増すデジタル情報空間とどう折り合いをつけていくべきなのか。SNS上の「バズり」や「炎上」を分析してきた計算社会科学者の鳥海不二夫氏と、情報社会における人権や自由の問題を考察してきた憲法学者の山本龍彦氏が、デジタル情報空間がもたらすさまざまな課題を論じる。

成田悠輔

今ではSNSはジャンクフードやドラッグの情報・コミュニケーション版であるかのようだ。解毒のための薬はどこにあるだろうか?この問いに答えるのが本書の目的だ。

出所:成田悠輔が評す「ネット世界のダークサイド」を知る一冊

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『ウイルスの意味論』

ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。

成田悠輔

「まるでフランケンシュタイン」「生命の定義を超えた存在」「細胞から逃亡した遺伝子」「変幻自在な生命体」「借り物の生命体」「ウィルスは生と死の境界を軽々と飛び越えている」 言葉が追いつけないウィルスの化け物っぽさかわかる本

出所:Twitter

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『21世紀の資本』

資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。本書の唯一の目的は、過去からいくつか将来に対する慎ましい鍵を引き出すこと。

成田悠輔

ざっくりと言って、資本主義経済では少数の賢い強者が作り出した事業がマスから資源を吸い上げる。事業やそこから生まれた利益を私的所有権で囲い込み、資本市場の複利の力を利かせて貧者を置いてけぼりにする。

戦争や疫病、革命がなければ、富める者がますます富む。平時の資本主義のこの経験則を描いたものにはピケティ『21世紀の資本』からシャイデル『暴力と不平等の人類史』まで枚挙にいとまがない。

出所:『22世紀の民主主義

【同様にこの本を紹介していた著名人】
ビル・ゲイツ

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『暴力と不平等の人類史』

スタンフォード大学古代史教授が、石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す。現代世界の不穏な空気を読み解く衝撃の書。

成田悠輔

「平時の資本主義のこの経験則を描いたもの」として紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『組織の経済学』

世界中のMBAで広く読み継がれ、版を重ねている比較制度分析、企業理論の永遠のロングセラー。

成田悠輔

「インセンティブやガバナンスの効能と落とし穴には膨大な実践と研究の蓄積がある」としてこの1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『人月の神話』

大規模開発プロジェクトにおける、ソフトウェア工学の古典として読み継がれている名著。

成田悠輔

計算機絡みのエッセイで半世紀近く読まれるのはとんでもない記録。8割以上は今日でも通用。遅延してるプロジェクトに人を足しても更に遅延する。人月と言うけど要員と期間が等価交換可能なのはコミュニケーションコストがゼロの場合に限られ…

出所:Twitter

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『CODE VERSION2.0』

原書『CODE』では、「規制」とはなにか?「自由」とはなにか?誰が誰のために規制をするのか?そのときの責任は?などの実現性を議論し、そのあるべき姿—— 民主的な価値を守るため、コードによるネット規制に不完全な部分を設けろという主張—で多くの論者を驚かせた。現在のネットの状況に合わせ、事例を一新した改訂版(Version2.0)が本書。

成田悠輔

永遠の名著

出所:Twitter

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政治・歴史

『革命論集』

稀代の革命家アントニオ・グラムシが1914年10月から逮捕・収監される直前の1926年10月に残した論考群。のちの「獄中ノート」に結実する独自の思想の土壌を形成する時期の論考を精選・収録した本書は、その大部分が本邦初訳となる第一級の文献である。

成田悠輔

アントニオ・グラムシは抵抗者の側から国家を見た。戦前イタリアで誕生したムッソリーニ独裁政権への反政府運動を主導し、獄中で死んだグラムシは「認識においては悲観的に、意志においては楽観的に」の合言葉で知られる。

グラムシが遺した体系を持たない獄中日記は、体系化を拒む政治と国家の本質を暗示しているのかもしれない。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『精読 アレント「全体主義の起源」』

『全他主義の起源』では、19世紀から20世紀にかけてイタリアやドイツで出現した全体主義についての論考が行われている。その難解な大著を、政治学者・牧野雅彦が解説する書籍。

成田悠輔

ここにあるのは、当事者から見たナチスの総括などではなく、世界中に大小様々な形で現れつづける全体主義という国家の生活習慣病の発生学だ。

この本を貫くのは、19世紀からのネーション・ステート・資本の三位一体主義、帝国主義、そして人種主義などが絡み合って全体主義を作り出す「主義・イデオロギーの化学反応」とでも呼ぶべき構造的視点だ。

全体主義の時代を生きたアーレントの個人史を超えて、全体主義という病へといたる世界史が現れる。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『本当に君は総理大臣になれないのか』

「地盤・看板・カバン」なし。野党で子分もいなくて、ほぼ無名。なのに、「将来の総理候補」として人気上昇中。そんな50歳の小川淳也に、忖度&お世辞一切抜きの真剣勝負でインタビュー。

成田悠輔

平民であるにもかかわらず総理になれた菅義偉や田中角栄との違いを考えることで、「なぜ総理大臣になれないのか?」という問いの本質が見えてくるかもしれない。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『独立国家のつくりかた』

熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは。

成田悠輔

「生き方は無数にあるということを気付く技術」だという気づきからはじまる『独立国家のつくりかた』には、天下国家の政治の話も経済の話も外交の話も出てこない。

トップダウンの国家変革より、隣のおっさんの生態観察からボトムアップの国家工作を目指す唯一無二の書。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』

1848年の二月革命に始まるフランス第二共和政における諸階級の政治闘争がフランス皇帝ナポレオン3世のクーデターを成立させた過程について分析した評論で、「ボナパルティズム」という言葉を世の中に定着させた。

成田悠輔

マルクスの本を今読み直すと、論理的には支離滅裂、実証的には嘘八百で閉口することが多い。だが、だからこそマルクスの言葉が世界を変えたのかもしれない。

『資本論』がマルクスの資本主義論であるとすれば、本書はマルクスの民主主義論である。

出所:成田悠輔さんが推薦する「読んでおくべき名著5選」

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『暴政』

気鋭の歴史家ティモシー・スナイダーが、現在台頭している圧政の指導者に、正しく抗うための20の方法をガイドする。

成田悠輔

『暴政』という30分もあれば読めてしまう小さな本がある。ナチス・ドイツや戦前の日本など、20世紀の政治の暴走から学ぶ20の教訓を記した本だ。いくつか味わい深い教訓を抜粋してみよう。(中略)

「政治」と私たちが呼ぶ表舞台が海面に顔を出した氷山の一角であるとすれば、その下に隠れる巨大な氷山は無名で素人の個人たちの感情と生活だからだ。個人的なものこそ政治的である。

出所:『22世紀の民主主義

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『民主主義の死に方』

ヨーロッパと南米の民主主義の崩壊を20年以上研究するハーバード大学の権威が、世界で静かに進む「合法的な独裁化」の実態を暴き、我々が直面する危機を抉り出す。全米ベストセラー待望の邦訳。

成田悠輔

民主主義の敗北に次ぐ敗北。21世紀の21年間が与える印象だ。

『民主主義の死に方』『民主主義の壊れ方』『権威主義の魅惑:民主政治の黄昏』といった本が、ふだんは控え目な見出ししか付けたがらない一流学者たちによって次々と英語圏で出版されたこともこの印象を強めている。

出所:『22世紀の民主主義

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『民主主義の壊れ方』

「トランプは登場したが、いずれ退場していく。ザッカーバーグは居続ける。これが民主主義の未来である」。ケンブリッジ大学政治学教授が描く、異色のデモクラシー論。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『権威主義の誘惑』

「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」。デモクラシーの衰退と権威主義の台頭を見つめる思索的エッセイ。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『国家はなぜ衰退するのか』

古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国まで、広範な事例から見えてくる繁栄と衰退を左右する最重要因子とは。21世紀の世界を理解する上で必読の新古典。

成田悠輔

「中世から20世紀までの数百年間の経済成長には民主主義的な政治制度がいい影響を与えたことを示す様々な研究がある」としてこの1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『多数決を疑う』

本書では社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。多数決に代わるルールは、果たしてあるのだろうか。

成田悠輔

「広く使われている多数決には実は『票の割れに弱い』など多くの欠点があるという発見がある。多数決の欠点を乗り越える選挙制度も考案されてきた」と、この1冊を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『なめらかな社会とその敵』

近代民主主義が前提としている個人という仮構が解き放たれ、いまや分人(環境や関係性によって異なる人格)の時代がはじまろうとしている。本書では人間の矛盾を許容して、分人によって構成される新しい民主主義、分人民主主義を提唱する。

成田悠輔

「日本でも民主主義DX、スタートアップのLiquitousが液体民主主義の実用を目指している」と、本書を紹介。

出所:『22世紀の民主主義

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『ラディカル・マーケット』

富裕層による富の独占、膠着した民主主義、巨大企業によるデータ搾取。21世紀初頭の難題を解決するまったく新しいビジョンを提唱。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『資本主義、社会主義、民主主義』

20世紀最大の社会科学者シュンペーターは、自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込んだ。本書は40年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶である。

成田悠輔

望ましい民主主義の特性として競争性を析出した

出所:『22世紀の民主主義

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『統治するのはだれか』

候補者指名、都市再開発、公教育などの身近な問題に、我々はどのようにかかわっているのか。長期間にわたる綿密な追跡調査によって、本書では民主主義の実際を明らかにしようとする。

成田悠輔

競争性を強調するシュンペーターにとって、民主主義は権力者に緊張を与え政治・立法・行政的意思決定の質を保つための手段だった。

質を上げるための手段としての民主主義を、それ自体で価値のある目的・理念としての民主主義に引き戻したのがアメリカの政治学者、ロバート・ダールだ。

出所:『22世紀の民主主義

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『デモクラシーとは何か』

デモクラシーという政治システムの理念と実践に向けてあらゆる問いを投げかけ、その限界と可能性を明快に整理する。ダールによるデモクラシー案内。

出所:成田悠輔『22世紀の民主主義

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『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』

民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。

ルソーを大胆に読み替え、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。

成田悠輔

無意識データ民主主義は「自動民主主義」や「拡張民主主義」といった構想と縁が深い。東浩紀さんなどが構想している『一般意志2.0』にも通じる部分が多い。

出所:『22世紀の民主主義

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『<戦前>の思考』

あの戦前を反復しないためにこそ、自身を〈戦前〉において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。

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『「歴史の終わり」を超えて』

国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持するという仮説を展開した『歴史の終わり』。

その著者であるフランシス・フクヤマや、パレスチナ問題との関わりが深いエドワード・サイードなどと浅田彰が、21世紀について対論する。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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小説

『吉里吉里人』

東北地方の一寒村が日本政府に愛想を尽かし、突如「吉里吉里国」を名乗り独立を宣言。日本が抱える問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『希望の国のエクソダス』

株価の暴落が進む日本で、80万人の中学生が集団不登校を起こした。中学生グループの代表“ポンちゃん”は、ASUNAROという会社を立ち上げ、ネットビジネスで巨大な資金を得る。そして彼らは、日本からの実質的な脱出を宣言した。この国の希望と絶望を描き、話題になった「永遠の未来小説」。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『浮く女沈む男』

ミツルと謎の美女を乗せた高級客船・弥勒丸は、神戸から東アジア・クルーズに出発する。優雅なはずの船旅だったが、ブルース・リーと名乗る男に船が洋上で買収され、運命が一変する。海洋冒険小説の新しい展開。

成田悠輔

独立国家小説として紹介

出所:『22世紀の民主主義

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『精神の氷点』

第二次世界大戦時、対馬要塞重砲兵連隊に属していた著者による処女作。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『抱擁家族』

本書は、1988年発表当時の日本の時代背景、高度成長期社会の色合いを強く刻印している。しかしそこで描かれる夫婦や家族の微妙な関係、そしてそれが誰にもそう見えないうちに音もなく崩れていく過程は、驚くほどに現代的と感じられる。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』

刊行後、若い世代の圧倒的支持と旧世代の困惑に世論を二分した、超前衛的作品集。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『堕落論』

〈人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に 人間を救う便利な近道はない〉と綴った『堕落論』戦後の日本人の価値観を変え、また勇気を与え、圧倒的な支持を得た。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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エッセイ

『Ai 愛なんて 大っ嫌い』

2000年代、世界のランウェイを闊歩したトップモデル冨永愛がはじめて語る、不安と孤独の中で「居場所」を求め続けた半生。

成田悠輔

冨永愛さんの自伝の言葉がわけわかんないくらい鋭利。

出所:Twitter

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『趣都の誕生』

なぜ秋葉原はオタクの聖地へと変貌したのか。秋葉原の急変を多角的に検証し、そこに立ち現れた人格・趣味・場所の革新的な関係を負うオタク論と都市論が交差するクロスオーバー評論。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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『人間・この劇的なるもの』

「生」に迷える若き日に必携の不朽の人間論。

出所:成田修造が兄 悠輔に14歳の時にもらった読書リスト

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陰謀論

『月刊ムー』

UFO、超能力、UMA、超常現象、古代文明、スピリチュアル、魔術、都市伝説。世界の謎と不思議に挑戦する月刊誌。

成田悠輔

月刊ムーを毎日欠かさず読んでたら、陰謀論にかかる人の胸の高鳴りがわかってきた

出所:Twitter

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実用書

『書きあぐねている人のための小説入門』

実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える〈小説の書き方〉の本。

成田悠輔

研究者やエンジニアへの教訓にも聞こえる

出所:Twitter

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『卵とパンの組み立て方』

卵サンドの探求と料理・デザートへの応用。基本のゆで卵サンドから、卵焼きやだし巻き卵の和風サンド、卵を使った世界のサンドイッチ、パンの食べ方、デザートに至るまでを幅広くカバー。各メニューの調理法を丁寧に紹介している。

成田悠輔

丸々一冊かけてタマゴサンドの作り方だけ語り尽くす狂気の本

出所:Twitter

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『カレンの台所』

読んだら作ってみたくなる。言葉の魔術師・滝沢カレンが綴る、超感覚レシピ。

成田悠輔

凄すぎでこわい本… 動画レシピ全盛の時代に文章レシピ本…「冷たい何も知らない鶏肉」みたいな言葉攻めで唐揚げetc退屈料理がみごとキャラ立ち…一億総自炊のこのタイミングで発売…長州力ツイッターと並ぶプロの犯行感…

出所:Twitter

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