大久保佳代子と「オアシズ」というコンビを組んでいるお笑い芸人。
『i』
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる、ある「奇跡」が起こるまでは…。西加奈子の渾身の「叫び」に心ゆさぶられる傑作長編。
参考:TSUTAYA
【同様にこの本を紹介していた著名人】
又吉直樹
『サラバ!』
僕はこの世界に左足から登場した―。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。
参考:TSUTAYA
『臣女』
夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛(さいな)まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに──。
参考:TSUTAYA
『ピンポン』
原っぱのど真ん中に卓球台があった。どういうわけか、あった。僕は毎日、中学校でいじめられている。あだ名は「釘」。いじめっ子の「チス」に殴られている様子は、まるで釘を打っているみたいに見えるからだ。
参考:TSUTAYA
『罪の声』
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。
参考:TSUTAYA
『星の子』
林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形をゆがめていく。
参考:TSUTAYA
【同様にこの本を紹介していた著名人】
蒼井優
『東京自叙伝』
舞台は東京。地中に潜む「地霊」が、歴史の暗黒面を生きたネズミや人間に憑依して、自らの来歴を軽妙洒脱に語り出す。唯一無二の原理は「なるようにしかならぬ」。明治維新、第二次世界大戦、バブル崩壊から福島第一原発事故まで。
参考:TSUTAYA
『夜の谷を行く』
女たちが夢見た「革命」とは?連合赤軍事件をめぐるもう一つの真実に光をあてた傑作長篇。
参考:TSUTAYA
『八日目の蝉』
不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は…..。
参考:TSUTAYA
『ねこのおうち』
ひかり公園で生まれた6匹のねこたち。いま、彼らと、その家族との物語が幕を開ける。生きることの哀しみとキラメキに充ちた一冊。
参考:TSUTAYA
『コンビニ人間』
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる―。
参考:Book Bang
『鳥打ちも夜更けには』
不朽の古典『見聞録』で楽園と謳われた島の架空の港町。新町長の施政下、「鳥打ち」を職業とする三人の青年に、最大の転機が訪れる……
参考:Book Bang
『グローバライズ』
極限まで研ぎ澄まされた文体と緻密な描写、文学的技巧を尽くして爆発的瞬間を描く―。
参考:Book Bang
『少年聖女』
水槽のあるゲイバー「Aqua」で、僕が出会った優利という美しい青年。ある日彼は、静かに語り始める。昔「Aqua」で働いていた男装した少女のことを。
参考:Book Bang
『挫折を経て、猫は丸くなった。』
提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小説」。
光浦靖子
読みたくなる小説が絶対見つかるはず!でも、その小説は存在しません
出所:『挫折を経て、猫は丸くなった』の帯
『彼女がその名を知らない鳥たち』
昔の男を忘れられない十和子と人生をあきらめた中年男・陣治。淋しさから二人は一緒に暮らし始めるが、ある出来事をきっかけに、十和子は陣治が昔の男を殺したのではないかと疑い始める。
光浦靖子
サスペンスをどえらい恋愛小説に一変させてしまうところもすごい。これからの人生でこんな恋愛をすることはないだろうな。
出所:『彼女がその名を知らない鳥たち』の帯
【同様にこの本を紹介していた著名人】
蒼井優
『心に風が吹いてくる青春文学アンソロジー』
若い読者に読んでほしい青春文学の傑作(小説・エッセイ・詩・短歌・俳句)を厳選して収録。簡単な解説とブックガイド、コラム付きで、文学作品を読み慣れない読者にとっての「はじめての一冊」としても最適。
光浦靖子
私にも学生だった時代はあって、だからといってどれ一つとして同じ境遇ではなかったのに、いちいち登場人物にシンクロして興奮してしまいます。
出所:『心に風が吹いてくる青春文学アンソロジー』の帯
『刺繍小説』
「物語のある刺繍」をテーマに、本から想起した刺繍作品を展開。
光浦靖子
私も文字から想像して作ることあります。面白い。こんな風に想像したんですね。
出所:『刺繍小説』の帯
『犬身』
幼い頃から「犬になりたい」と切望する八束房恵は、玉石梓という理想的な犬の飼い主に出会い、「あの人の犬になりたい」と願うようになる。そこへ謎の男・朱尾献が現れ、「犬化願望を叶えてやる代わりに魂をよこせ」と契約を迫る。
光浦靖子
どんな形があっていいと思う人、思いたい人、想像しましょ。私たちは想像するしかない。種も越えて。
出所:『犬身』の帯